努力したい。

学生時代、僕は野口英世に憧れていました。

特に心に残っていた話が、野口英世は寝ないで、
勉強や仕事をし続けた努力家だった。
というエピソードです。

そんな彼が憧れである僕も、
寝ないで努力をすれば野口英世のような偉人になれる。

そう思っていました。

子供の時から他人と変わっていて、
頭のおかしい人のように思われることもありました。

僕はアインシュタインとか野口英世とかのような偉人になりたい。

そう思いました。

なので、大学受験の時、全くうまくいかなかった、
そんな思いをぶつけて、最後に30日間寝ないで、勉強をし続ける。

という行為をしました。

その結果、

自分でも自分がよく分からなくなりました。
当時のことを思い出すと、不思議なことがたくさん起こりました。

いわゆる幻聴や幻覚がたくさん見えていたのだと思います。

あの世と繋がった。
当時はそんな風に思うような出来事もありました。

診断は統合失調症でした。

当時を思い出すと、記憶も曖昧です。

直感の強いタイプであったけれど、
直感が全てのようになってしまう。

そんな症状でした。

結果、精神病院に入院することになり、
身体拘束具で体をベッドにぐるぐる巻きで固定されました。

二日間拘束されて、
そのあとは投薬とひたすら刺激からの隔離で2ヶ月で退院しました。

薬の副作用でボーッとして涎を垂らしながらの生活でした。

ひたすら辛い。

こんな日がずっと続くんじゃないか。
もう嫌だ、と思って、逃げ出そうとした。

でも、僕には話しを聞いてくれる家族がいました。

間違った判断をしないで道を正してくれる
家族がいました。

病気になって10年がすぎて、
やっぱり自分の人生の転換期は、
病気になったことだと思います。

病気が中心の人生。

そう思っていた時もあったけれど、
病気を中心にしたのは自分。

10年経った今なら思う。
病気も自分の一部。

人生の中心は自分で、
自分が何を真ん中に持ってくるか選べる。

今なら、家族とか周りの人への
感謝を中心に持ってこれるかもしれない。

ありがとう。